寿司店の仕事は「酢飯」と「出汁」で決まる。 特に出汁は、玉子焼き・煮切り・煮詰め・吸い物など、 一見裏方のようでいて、寿司全体の印象を決定づける“縁の下の力持ち”です。 この記事では、寿司職人が実際に使う出汁素材と、その地域ごとの違いを詳しく紹介します。
出汁の基本構成
寿司屋の出汁は、主に以下の3つを軸に組み立てられます。
- 🪸 昆布: 旨味のベースを作る。
- 🐟 鰹節: 香りとキレを与える。
- 🐠 煮干し: 深みと骨格を支える。
出汁素材の種類と特徴
🪸 昆布
- 真昆布(北海道・函館):上品で澄んだ旨味。高級寿司店の定番。
- 羅臼昆布:濃厚でコクがあり、煮詰めやタレに最適。
- 利尻昆布:透明感ある出汁。吸い物や茶碗蒸し向け。



🐟 鰹節
- 本枯節: 1年以上熟成。香りが穏やかでキレのある上品な味。
- 荒節: 力強い香り。煮切りや煮詰め用に。
- 血合抜き節: 透明感があり、澄んだ出汁向け。



🐠 煮干し
- 片口いわし: 濃厚でコク深い。冬の吸い物に。
- 平子(小型いわし): 優しい甘みで、玉子焼きの出汁に向く。


地域による出汁文化の違い
日本各地で出汁の取り方は異なります。 その違いは、寿司の味にも直結します。
- 🌸 関東: 鰹の香りを立たせる“キレ重視”。江戸前寿司に多い。
- 🌾 関西: 昆布の旨味を主体に“まろやか重視”。白身魚に合う。
- 🌊 九州: 煮干しの深みと甘味が強い。コク重視の濃厚タイプ。
出汁の取り方(職人流)
- ① 水に昆布を入れ、30〜60分かけて低温で旨味を抽出。
- ② 昆布を取り出した後に、鰹節を加えて香りを引き出す。
- ③ 必要に応じて煮干しや干し貝柱をブレンドして厚みを出す。
出汁は「煮る」ではなく「育てる」。 焦らず、素材の呼吸に合わせて旨味を引き出すのが職人の仕事です。
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まとめ
出汁は、寿司における“見えない主役”。 魚と米の間に立ち、香り・温度・余韻を調律します。
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