【マニアック道具シリーズ:特別編・天然砥石】
砥石の中でも“究極”とされるのが天然砥石。
人工砥石とは違い、自然の地層から切り出されるため、一つひとつが個性を持ち、同じものは二つとありません。
日本の刃物文化を支えてきた、まさに伝統の逸品です。

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■天然砥石の魅力
• 唯一無二の研ぎ味
天然砥石は粒子の形や硬さが自然由来で不均一。そのため、刃に独特の滑らかさと粘りが生まれます。
• 研ぎ跡の美しさ
包丁の刃先に「霞(かすみ)」と呼ばれる美しい模様が出るのは天然砥石ならでは。
• 歴史と文化
特に京都の「本山(ほんやま)産天然砥石」は、古来より和包丁職人や刀鍛冶に愛用されてきました。
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■種類と産地
• 京都・本山砥石
世界的に有名な産地。質が安定しており、職人の間では最高峰とされる。

• 中山、奥殿、菖蒲谷など
産地ごとに特徴が異なり、愛好家は自分好みの砥石を探し求める。

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■現代での扱い
• 価格は高額(数万円〜数十万円)になることも。
• 趣味として天然砥石を集めるマニアも多い。
• プロ料理人にとっては「憧れの一本」といえる存在。
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まとめ
天然砥石は「実用品」というより「文化的財産」。
料理好きな方への贈り物としては非常にマニアックですが、その希少性と歴史は他の道具では代えがたい価値があります。
「切れ味だけでなく、伝統や物語を贈る」——そんな粋な選択肢です。

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